赤ちゃんの肌を守ろう!おむつかぶれの治療法と予防ケア

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今回のテーマはおむつかぶれ。ほとんどの赤ちゃんで起こる皮膚トラブルの一つで1歳以下は70%が起きると言われています。おむつを替えている時に赤くなっていた、ぷつぷつと湿疹が出ていて痛そう…。拭いたら泣いている。そんな時はおむつかぶれになっているサインです。赤ちゃんの皮膚は大人よりも薄いのですぐに皮膚トラブルが起こりやすいのです。放っておくと出血したり、悪化することがあるので早めに対処することが大切です。おむつかぶれの治療法と予防ケアについて新生児ママナースがお伝えします。

おむつかぶれとは?

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おむつかぶれとは、おむつがあたる部分(陰部、肛門の周り、おしり、鼠経)におきる皮膚炎のことです。医学的には接触性皮膚炎といいます。

接触性皮膚炎とは皮膚に何らかの物質が触れ、それが刺激となりアレルギー反応となって炎症が起きたものです。かぶれとも言います。最初は湿疹や赤みが出ますが、ひどくなると皮が剥けたり、出血したりします。

赤ちゃんのおむつかぶれの原因とは

赤ちゃんは大人よりも皮膚が薄く、バリア機能が弱いため皮膚は非常にデリケートです。
おむつかぶれの原因はいくつかあります。正しい対処法を理解しておきましょう。

  • 尿の中にはアンモニア、便の中には腸内細菌などが含まれており、それらが肌にとって刺激物となり、おむつかぶれを起こします。赤ちゃんは尿や便の回数が多いので尿や便が長時間皮膚に密着することでかぶれやすくなります。
  • おむつの中は汗をかきやすく、さらに排尿・排便の後は温度・湿気が上昇し、蒸れた状態となります。蒸れによってふやけた皮膚は、少しの刺激でもかぶれを起こします。蒸れによってふやけた皮膚は、少しの刺激でもかぶれを起こします。
  • 下痢便の場合は、通常の便と比べてアルカリ性の腸の分泌液や消化酵素をたくさん含んでいます。そのため、下痢便に含まれるアルカリ性物質や消化酵素が肛門周囲に付着すると皮膚を刺激し、そのダメージによってかぶれを起こします
  • おむつの素材、サイズが合わない(サイズが小さいまたはきつく締めすぎている)
  • カンジタというカビが原因でおむつかぶれが起きる。

おむつかぶれ症状について

  • 肛門の周りやお尻が赤くなりプツプツと湿疹が出る。
  • 皮膚の表面がめくれたようになる(表皮剥離する)、皮膚がただれる。拭いたら血が付く。
  • お尻が痛い時は、手でお尻を触るようなしぐさをしたり、お尻を洗った時や拭いた時に泣く様子がある。

おむつかぶれの対処法とケア

  • おむつはこまめに交換する
    おむつは常時つけているので、おむつの中が蒸れないようにすることが大切です。皮膚を清潔に保つためにも長時間の装着は避けましょう。抱っこ紐で移動している際やベビーカーに乗っている時など、寝ているからといっておむつを長時間装着しているととても蒸れてしまいます。夏場は特に汗も掻きやすいのでいつもよりも気にかけてあげましょう。
  • 「蒸れ」を防止するためにはおむつ内をしっかり乾燥させる
    おむつを拭いた後はお尻をしっかり乾かしましょう。肌の表面が濡れたままおむつを装着すると蒸れてしまうので、乾燥させてから装着するようにしましょう。
  • ゴシゴシと強く擦らない優しくポンポンと押さえるように拭きましょう
    うんちをした時に、乾いてお尻にこびりついてることもありますよね。そんな時、中々うんちが拭きとれずゴジゴジと強く擦ってしまいがち!汚れを取りたい時は、強く擦ると皮膚が赤くなってしまうので皮膚を摘まむように取ってみて下さい。お尻拭きで汚れが取れない場合は、お湯でお尻ふきを湿らすか、霧吹きやペットボトルで簡易シャワーを作ってお尻を洗い流してあげましょう。
  • お尻が赤くなっている時は、沐浴の際に石鹸で優しく洗いましょう。お尻が赤いからといって、おむつ交換毎にお尻を洗う必要はありません。むしろ何回もお尻を擦ってしまうことになるので、逆効果です。基本的には沐浴の時でOK!綺麗にした後はクリームやローションで保湿してあげましょう。
  • おむつのサイズは合っていますか?おむつのサイズが合っていないと肌が擦れてかぶれてしまうこともあります。ギャザー周りや鼠経が赤くなっていたらおむつが小さいサインです。またおむつかぶれを繰り返す場合は、おむつやおしり拭きの素材が原因かもしれません。かぶれを起こしにくい製品に変えましょう。

受診する目安は?小児科、皮膚科のどっちを受診したら良いの?

お尻が少し赤い程度であればワセリンなど市販の薬を使用しても問題ありません。では病院に行く目安はどの程度で行くべきか、小児科に行った方が良いのか、皮膚科に行った方が良いのかと悩む人も多いのではないでしょうか。

市販の薬を使用しているのに治らない場合や、お尻がただれて皮膚がめくれた、出血した場合は病院を受診しましょう!おむつかぶれが治らない場合はカンジタ皮膚炎をを発症している可能性もあります。おむつかぶれとカンジタ皮膚炎は治療法が異なるので自己判断で薬を塗り続けても良くなりません。早めの受診をお勧めします。

カンジタ皮膚炎とは

おむつかぶれはおむつが皮膚にふれる部分が赤くなるのに対し、カンジダ皮膚炎ではおむつが直接あたっていないシワの溝まで炎症が起きることが特徴です。わきの下、背中といった汗をかきやすいところや、おしりや陰部などの湿ったところに多くみられ、口の中に白いコケのようなものがつくこともあります。

小児科か皮膚科どっちを受診したら良いかという問題ですが、どちらを受診しても治療法は変わりません。基本的にはかかりつけの小児科でOKです。皮膚科は皮膚を専門としているので、下痢が続いていて、皮膚だけでなく診察を希望する場合は小児科で見て診察してもらう方が安心です。おむつかぶれに対してはアズノール軟膏や亜鉛華軟膏が処方されることが多いです。大体のおむつかぶれはこの2種類で改善することが殆どです。軽症であれば小児科で十分ですが、症状によっては皮膚科の受診を勧められることもあるかと思います。かかりつけの皮膚科があれば皮膚科でも大丈夫ですが、重症でない限りは小児科で良いと思います。

おむつかぶれは正しく対処すれば数日で良くなります。皮膚を清潔に保つことを心掛け、症状が出始めたら早めに対処していきましょう!

まとめ

今回はおむつかぶれの原因と対処法についてお伝えしました。赤ちゃんの皮膚の再生能力はとても速いです!正しい対処法を理解して赤ちゃんのもちもちお肌を守っていきたいですね!

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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