赤ちゃんのゲップが出ない!これをやっておけば問題なし!実際の病院での方法とは

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今回のテーマはゲップについて。正しい方法でやっているのに上手に出なくて困っている方も多いのではないでしょうか。ゲップが出なくて、苦しそう。ゲップって毎回出してあげる必要があるの?など新生児期の授乳でまず悩みの一つとなることが多いテーマです。そこで赤ちゃんのゲップをさせることが必要な理由や、ゲップが出ない時の対処方法とそのコツなどについて、詳しく紹介していきます。

赤ちゃんにゲップをさせるのはなぜ?

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ゲップをさせる目的は、赤ちゃんの胃に溜まった空気を口から排泄させること。病院ではゲップのことを排気させるといいます。


赤ちゃんの胃は縦長で容量も小さく、また形状も徳利(とっくり)のような吐きやすい形になっています。私達大人や子供は食べ物を食べている時でも自然に空気を飲んでいますが、自分でげっぷをすることができますよね?特に食べ過ぎた時やお酒・炭酸を飲んだ時、お腹が苦しいとゲップを出して対処します。

赤ちゃんも同じで おっぱいを飲んでいる時や哺乳瓶でミルクを飲む際に沢山の空気を一緒に飲み込んでいるのです。
そのため、胃が小さい赤ちゃんは胃の中が空気でいっぱいになってしまいます。

赤ちゃんは胃の筋肉が未発達であるため、自分でゲップを出すことはできません。

胃の中が母乳やミルクと空気で充満したままにならないよう、授乳の際は必ずゲップをさせて吐き戻しを予防してあげましょう。

Q

どのくらいの時間ゲップをだしてあげたらいいの?

A

授乳後、5分くらいを目安にします。吐き戻しの多い赤ちゃんは、授乳の途中に一度ゲップを挟んでみてください。哺乳瓶なら半分飲んだ後、直接授乳であれば、片方のおっぱいを吸って反対を吸わせる前に背中を擦ってゲップをだしてあげてください。
ゲップが出ると胃の容量で溜まっていた空気が逃げるので、またおっぱいやミルクをしっかり飲むことができます。(授乳途中で寝てしまって1回に飲む量が少ない赤ちゃんは途中で排気させると覚醒して飲みが良くなる場合が多いです!)

  正解は……





さくらんぼ!そんなに小さいの?ってびっくりした方も多いのではないでしょうか?生後3日でくるみ大、1週間でピンポン玉の大きさ、生後1か月で卵の大きさにぐんと成長します!(※生まれた時に体重によって個人差はあると思います)

母乳やミルクを飲むことで少しずつ胃の容量が大きくなります。生後当日は4~7ml程度と言われていますが、生後1週間で70~80ml、生後1か月で100~120mlまで大きくなります。ちなみに生後3年で400ml、大人は1500~3000mlと言われているので、いかに赤ちゃんの胃の容量が小さいかがわかりますね!

ゲップが出ない時はどうしたら良い?

  • ゲップが出ずに赤ちゃんが寝てしまった場合

無理に起こしてまでげっぷをさせる必要はありません。ここで寝かせる姿勢のポイント!
仰向けで寝てしまうと、吐き戻したときに気道に吐いたものが詰まってしまう可能性があるため顔は左右どちらかに傾けてあげることがとても大切です。また、ゲップが出なくても、胃から腸へ消化する過程で、空気はおならとなって出てくるので、おならがしっかり出ていれば大丈夫だと安心してくださいね。

  • ゲップが出ずに起きている場合またはしゃっくりが出た場合

このような時は、すぐに寝かせるのではなく抱っこをしてあげましょう。赤ちゃんは抱っこが大好きです。よく背中スイッチと言われますが、赤ちゃんを布団に寝かせると泣いてしまうなんてことはしばしば。飲んだ直後は大人しくしていても、しばらくすると泣き出してしまうことも。飲んだ直後に泣いてしまうと吐き戻しの原因となるので、哺乳して10~15分ほどは縦抱っこしてあげると吐き戻し予防効果がありますよ!

ゲップは毎回出ないといけないのかしら。ゲップが出るまでずっと抱っこも大変だわ。それにおっぱいを飲ませる度に吐き戻しが多い気がする。飲ませすぎなのかしら。

ゲップは毎回出なくても大丈夫です。赤ちゃんが上手に飲めて、胃に空気が入らなかった場合は出ないこともあります。誰がどうやってもゲップが出ない…。という方は、今回は上手に飲めたんだ!と切り替えて次の授乳に備えましょう。またゲップが出たかどうかにかかわらず、赤ちゃんは吐きやすい胃の形をしているので、授乳の度に吐き戻しがあるなんてことはよくあります。噴水様に大量の嘔吐があった場合を除いて、過度な心配はいらないでしょう。元気によく飲めていれば問題ありません。

  • ゲップの際の吐き戻しの量
    赤ちゃんは溢乳(いつにゅう)と言って、ゲップが出た後でも赤ちゃんがおっぱいやミルクを飲んだ後に、口からたらりと少量吐くことがあります。これは、嘔吐と違うので心配はいりません。よく飲めている証拠でもあります。ミルクの量を飲んだ分だけ全部吐いてしまった時や吐いた後の飲みが悪い、機嫌が悪い時には受診を検討するといいでしょう。

ゲップが出なくてお腹が苦しい時もある。もしかして便とガスが溜まっているかも?

・一度ゲップが出ても、お腹がパンパンに張って苦しい場合があります。

  • 泣いてはないけど、唸っている。いきんでいる
  • ぐずぐずと泣いて機嫌が悪い



    このような場合は、お腹の中のガスやうんちが溜まってさらに苦しくなっていることが多いです。その時は、肛門刺激(綿棒浣腸とも言う)をして便とガスを出してあげるとお腹の張りが軽減します。

    ※ここの記事では簡単に説明しますが、肛門刺激(綿棒浣腸)と検索すると絵や動画で方法を説明しているサイトがあるので調べてみて下さい。

    実際に病院ではお腹が張りやすい赤ちゃんやミルクを飲んでいて便が固い子、いきんではいるけど唸っていて自分ではうんちが出にくい子は一日に1~3回肛門刺激を実施しています。

    吐き戻しが多いなと思った方は、きちんと排便が出ているかもチェック!哺乳表やアプリで確認してみて下さいね!また授乳したのに、ぐずぐずと大泣きしている赤ちゃんはゲップが出なくて苦しくて不快で泣くこともあります。そのような方も便やガスを出してあげることで楽になり機嫌が戻ることがありますのでぜび試してみるといいと思います。

    これから出産されるプレママ、パパさんはぜひ病院で看護師や助産師にやり方を教えてもらって下さい!
肛門刺激のやり方

・ベビー綿棒の綿の部分にベビーオイルまたは、サラダ油(オリーブ油)を浸し、肛門の中に綿の部分だけ入れて円を描くように動かします。綿の部分以上に入れてしまうと肛門の粘膜を傷つけてしまうので気をつけましょう。この際、泣きが強いと肛門が締まってしまい、肛門が弛緩しないと便は出にくいので、実施している時にあまりに泣いてるようならやめましょう。

ゲップをさせる姿勢、病院ではこの方法!

ゲップをさせる姿勢には二通りあります。肩に担ぐ方法と膝の上で前傾姿勢を取る方法です。病院では、赤ちゃんを肩に担ぐことは安全上危ないので、膝の上で前傾姿勢を取る方法で実施しています。肩に担ぐ方法は、赤ちゃんの顔が見えない点と少量吐き戻した際に服が汚れるのもデメリットかなと個人的には思うので、実施しやすい方法でやるのが一番ですが、膝の上でゲップをさせる方法をお勧めします。病院では膝の上で実施する方法でほぼ毎回出ています。

・赤ちゃんを膝の上で抱っこする。この時、赤ちゃんの姿勢は背筋を伸ばすように赤ちゃんの姿勢を整えます。下から上に空気が逃げるように背中を擦ります。トントンする方法もありますが、強く叩きすぎると吐いてしまうので優しくトントンしましょう。

まとめ

今回はゲップの原因と対処法についてお伝えしました!ゲップが出ないからといって過度に心配になる必要はありません。この記事を読んで少しでも気持ちが楽になってくれたらうれしいです。

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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