赤ちゃんのしゃっくりは生理現象?!NGの対応と正しい対策とは

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今回のテーマはしゃっくりです。気づいたら毎日している?赤ちゃんってこんなにしゃっくりが多いの?って心配になる方が多いのではないでしょうか。でも実は赤ちゃんってお腹いたからしゃっくりをしているんですよ!ほとんどの場合は心配はしなくても大丈夫!赤ちゃんがしゃっくりをする原因や対処法について新生児ナースがお悩みを解決します。

なぜ赤ちゃんってなぜしゃっくりが多いの?

しゃっくりは、横隔膜が何らかの原因で刺激され痙攣することで引き起こされます。正式名称は「吃逆(きつぎゃく)」と言います。胸の下部にある横隔膜の筋肉は息を吸ったり、吐いたりする時に縮んだり、膨らんだりしています。横隔膜が強く収縮して、息が素早く吸い込まれると同時に、急に声帯が閉じることで「ヒック」という音を発します。新生児期はまだ横隔膜の筋肉が未発達なのでしゃっくりが出やすいのです。

しゃっくりをする原因とは

  • 赤ちゃんは部屋の温度や外の気温の変化に弱く自律神経が未発達であるため体温調節が苦手です。そのため外の気温が低い時や暑さで汗をかいて体が冷えた時には急激に体温が下がったりすると横隔膜が収縮してしゃっくりを引き起こすこともあります。
  • 赤ちゃんが母乳やミルクを飲むとき、消化を促すために胃や食道が活発に動き始めます。そしておなかがいっぱいになると膨らんだ胃が横隔膜を圧迫して、しゃっくりが出ると言われています。
  • 母乳やミルクを飲んだときに空気も一緒に飲み込んでしまうため、胃が大きく膨れて横隔膜を刺激し、けいれんが起こることがあります。

しゃっくりが発生するメカニズムや原因は完全には解明されていない部分もあり、赤ちゃんや子どものしゃっくりが止まらないと心配になりますよね。しかし、成長とともに横隔膜の筋肉も発達してくるので、しゃっくりの頻度は大幅に減っていきます。

しゃっくりの対処法

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しゃっくりの原因について理解できましたか?次にしゃっくりの対処法について詳しく説明していきますね。

・体が冷えていないか確認する。おむつはまめに替えてあげましょう。

体が冷えていないか体温を測るのも一つですが、体温計が手元にない場合もありますよね。まずは手足を触ってみて、ひんやりしていたら体温が下がっている証拠。部屋や外の寒さが原因の時には暖かい場所に連れて行き、衣類を取り替えて体を温かくしてあげましょう。またおむつは濡れていませんか?最近のおむつは吸収力が良いので沢山濡れないと赤ちゃんは不快に感じません。しかし、濡れたまま装着していると体も冷えてきます。新生児は排尿回数も多いので、授乳の前後には確認して取り替えてあげましょう。まめにおむつを交換することでしゃっくりが止まる場合もあります。またお尻拭きで拭いた時に冷たくてびっくりして泣いちゃう赤ちゃんもいますよね?おしり拭きを取り出した時はママの手の体温で温めてから拭いたり、お湯で温めてあげるのも良いですね!

自宅にいるのであれば、沐浴をさせて体を温める方法もあります。まずは、沐浴をする部屋を十分に暖かくし、あらかじめ着替えやオムツを用意してから赤ちゃんの衣類を脱がせて沐浴をします。

・授乳後はしっかりゲップをさせる 

特にしゃっくりを起こしやすいのは授乳の後です。ミルクや母乳を飲んだ直後は胃が膨れることで横隔膜が刺激となりしゃっくりが起こりやすい状況にあります。授乳の際は空気を飲んでいることもあるので、しっかりゲップをさせることで胃の膨らみを和らげしゃっくりを予防することにも繋がります。

赤ちゃんのしゃっくりでNGの対応

普段大人がしゃっくりをした時、何とか止めれないかな?と色々を思考錯誤しますよね。大人がしゃっくりを止めたい時にする方法を赤ちゃんにするのは危険です。赤ちゃんにとってはNGな行動ですのでやめましょう。

  • 大きな声で驚かせる
    小さな赤ちゃんは驚いてびっくりした刺激で、大泣きしてしまったり、吐き戻してしまうこともあります。大きな声で驚かせる方法で必ず止まるとは限りません。視力も不十分な赤ちゃんにとっては、しゃっくり防止のために驚かすこちら側の思惑は理解できません。
  • 水を飲ませる
    大人の場合、冷たい水を一気に飲むとしゃっくりがおさまると聞きますが、飲みなれていない水は下痢を引き起こします。赤ちゃんに冷たい水はNGです。新生児の頃は基本的には母乳とミルクの授乳でOKです。
  • こよりを使ってくしゃみをさせる
  • 赤ちゃんの耳に指を入れる

しゃっくりしている時に母乳やミルクを飲んでも大丈夫?

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しゃっくりをしている時でも授乳して問題ありません。胃に刺激を与えることで止まることもあります。授乳中は止まったと思っても、母乳やミルクを与えた後にまたしゃっくりが起きないように授乳後はすぐに寝かせずにしっかりゲップをさせて下さいね。

しゃっくりが止まらない!病院の受診の目安とは

新生児の時期は、授乳の度にしゃっくりをしていたり、毎日起こることは日常茶飯事であり、生理現象と考えてよいでしょう。短時間で止まる場合は様子を見て大丈夫です。しかし、しゃっくりが止まらず、赤ちゃんの様子がおかしいなと思った時には受診しましょう。

受診の目安はしゃっくりが半日以上止まらない、吐いたり、熱が出る。機嫌が悪いなどです。
受診をした方が良いかな、どうしようと悩んでいる時は、受診した方が安心です。ネットでの情報に頼らず、実際に見てもらうことが何よりも安心できると思いますので、悩まず心配な時は受診しましょう。

ここで番外編ですが、豆知識!大人の場合、しゃっくりが止まらず胸の痛みがある場合は肺炎、気管支炎、胸膜炎、膿胸などの呼吸器系の病気、しゃっくり以外に、頭痛、めまい、手足が動かしづらいといった症状がある場合は脳卒中の可能性があります。また、しゃっくりとゲップが止まらない場合は胃食道逆流症が疑われます。胃食道逆流症は胃の内容物が食道に逆流することによって生じる疾患です。頻繁にしゃっくりが出たり、48時間以上止まらない場合は基礎疾患が隠れている場合があるので、医療機関を受診しましょう。

まとめ

今回は、赤ちゃんのしゃっくりの原因と対処法についてお伝えしました。大人であってもずっとしゃっくりが出ていたら、苦しい、いつ止まるんだろうと心配ですよね。赤ちゃんの場合は対処法を理解しておくことで止まることもありますので、ぜひ試してみて下さいね。

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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